プレスリリース
報道関係各位
2009年7月1日
アボット バスキュラー ジャパン株式会社
アボット バスキュラー ジャパン、VOYAGER™NC 冠動脈拡張 カテーテルを発売
冠動脈疾患治療の最適化に向け最新のバルーン技術を採用
アボット バスキュラー ジャパン(本社:東京都港区、プレジデント ジャパン統括:ハービンダー・シン)は、本日、VOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルを発売しました。また本品は、本日付で保険適用の対象となりました。VOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルは、次世代バルーンカテーテルとして、冠動脈疾患に対する血管形成術を最適化する高い拡張性能を実現しています。これにより、アボット バスキュラー ジャパンは、デリバリー性能の高い前拡張用テーテルであるVOYAGER™ RXとステント後拡張に適するカテーテルであるVOYAGER™ NC のフルラインの冠動脈拡張カテーテルをお届けすることができるようになりました。
今回アボット バスキュラー ジャパンが新たに発売するVOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルは、高度なテクノロジーを採用し、拡張後のみならず前拡張にも対応可能な性能を搭載しています。本品は、蛇行血管内を通過させ、病変部にステントを留置する前に病変部の拡張を行う操作や、ステント拡張後の後拡張を行い、ステントの血管壁への適切な圧着が行えるように細かく拡張させる操作が可能です。VOYAGER ™NC 冠動脈拡張カテーテルは高いデリバリー性能を有し、MULTI-LINK VISION™、MINI VISION™、をはじめとするベアメタルステントおよび各種薬剤溶出型ステントなどと共にご使用いただけます。
VOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルは、アボット バスキュラー ジャパンがお届けしている冠動脈疾患治療用の低侵襲性医療機器の製品群におけるラピッドエクスチェンジ(RX)デリバリーシステム型の新製品です。サイズバリエーションは、バルーン径が2.0~5.0 mmとバルーン長が6~20 mmを取り揃えています。
VOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルの国内初症例を手掛けた北海道社会保険病院の五十嵐康己博士は、「VOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルは、テーパーされたチップとフレキシブル・タングステンマーカー、更には2層構造のバルーンの採用により通常のハイプレッシャーバルーンよりも病変部到達性能が向上している。 また、バルーンのリラップ性能にも優れ、留置されたステント内への再通過も良好であった。後拡張においてはノン・コンプライアントバルーンとしての優れたバルーンのポイント拡張性能を発揮し、適切なステント拡張が得られた。 VOYAGER™NC は、ステントの前拡張と後拡張のいずれにも優れた性能を備えた費用対効果に 2極めて優れたバルーンである。」と述べています。
アボットバスキュラーがVOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルに採用した独自技術は、次の通りです。
- 滑らかなラウンド先端チップの採用により、ステントストラット内の抵抗を軽減し、ステント内でのバルーンのデリバリー性を高めました。
- フレキシブルタングステンマーカーを採用し、冠動脈内へのデリバリー性能を高め、病変部位内でのバルーンの位置決めが容易に行えるよう設計しています。
- 2層構造のバルーンを採用し、耐圧性能を保持しながら薄く柔軟性の高いバルーンを実現しました。(3.5mm径以上のサイズに採用されています。)
アボット バスキュラー ジャパン プレジデント ジャパン統括のハービンダー・シンは、「このたび当社は、次世代デバイスの製品ラインにVOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルを加えることができ、大変嬉しく思っています。VOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルは、2層構造バルーン技術など最先端の技術を用いて開発された、高いデリバリー性能と低バルーンコンプライアンスを両立した製品です。本品は、MULTI-LINK VISION™、MINI VISION™、をはじめとするベアメタルステントおよび各種薬剤溶出型ステントなどの拡張後に必要とされる要件を満たすべく設計されております。」と述べています。
VOYAGER™NC 冠動脈拡張カテーテルは、アボット バスキュラー の開発パイプラインから上市した最新の製品です。また、アボット バスキュラー は現在、Xience V*などの各種の薬剤溶出型ステントと生体吸収性薬剤溶出型ステントを開発中です。
冠動脈疾患について
冠動脈疾患は、心疾患のなかでも最も頻度の高い疾患で、世界の死因の第1位を占めています1。冠動脈疾患は、心臓に血液を供給する動脈の内壁にプラークと呼ばれるコレステロールを主成分とする沈着物ができ、これが血管の狭窄や閉塞を引き起こすことにより現れます。プラークは徐々に大きくなって心臓への血液供給が減少し、胸痛を引き起こします。動脈に血塊が詰まるなどして完全に閉塞すると、心臓に酸素が供給されなくなり、心臓発作や心臓組織の損傷が生じるおそれがあります。
血管形成術について
血管形成術は、カテーテルの先端に取り付けられたバルーンを血管の狭窄・閉塞部に到達させ、そこでバルーンを拡張させます。ステント留置に適した例では、バルーンに載せられたステントを病変部に運び、そこでバルーンを拡張させてステントを血管壁に固定し、血管を開いた状態に保ちます。その後バルーンを縮小させてカテーテルを引き抜きます。
動脈にステントを留置すると血管が開いた状態に保たれ、心臓への血流が改善します。ステント拡張後に更なる血管壁へのステントの密着が必要な例では、ステント内部でバルーンを高圧で拡張させ、血管壁でのステントの密着具合を調節します。世界では毎年200万例 2、日本では約 21万例3の患者様が血管形成術を受けています。
「アボット社」について
米国イリノイ州シカゴに本拠を置くアボットは、広範囲のヘルスケアに基盤を置く世界的規模の会社であり、グループ総従業員数 72,000 人を擁し、世界130 カ国で営業活動を行っています。その事業内容は新薬の研究・開発に加え、医療用医薬品、栄養剤、医療用機械器具、医療用計測器、診断薬の分野における研究、開発、製造、マーケティングそして販売、と多岐にわたっています。
アボット バスキュラー ジャパン株式会社について
アボット・グループの一員であるアボット バスキュラーは、カリフォルニア北部に本部を構え、血管系疾患治療分野のリーダーとして世界規模で事業を展開しています。血管穿刺部止血デバイス、頚動脈治療、末梢血管治療、冠動脈治療のための多岐にわたる医療機器を提供しており、血管疾患治療における安全性、効能、使い易さが世界中で認められています。最先端の医療機器の開発、世界トップクラスの医薬品、研究開発への投資、先端医療に関する教育訓練など自社独自の強みを集結し、血管疾患治療の進歩と患者様のケアの向上に努めています。
参考文献
(1) World Health Organization. Deaths from Coronary Heart Disease.
(2) The Society for Cardiovascular Angiography and Interventions. Timeline: 20
Years of Progress in Interventional Cardiology. http://www.scai.org/pr.aspx?PAGE_ID=5188.
Accessed December 4, 2008.
(3) Millennium Research Group. Japanese Surgical Procedure Volumes http://www.mrg.net
*ご注意 Xience V は7 月1 日現在、日本市場では未発売です。
なお、このプレスリリースは、重工業研究会、本町記者会、大阪化学工業記者クラブ、道修町薬業記者クラブにも配布いたしております。重複がございましたら、予めご容赦の程お願い申し上げます。
